今は11月。
暦月では冬。
外は晴れてはいても木枯らしが吹き、枯れ葉が舞い散る様子をみると、ちょっぴりセンチメンタルな気分になったりします。
そんな中、我が家の窓辺の多肉達といえば、窓から差し込む太陽の光とサーキュレーターの人工的なやわらかな風に吹かれ、センチメンタルとは無縁の環境で今日も可愛い姿を見せてくれています。
多肉植物と言えば、
・室内で育てると徒長します!
・室内だと多肉は蒸れて枯れてしまいます!
・室内では紅葉しません!
・だから室内育成には向ていない!
という話をよく見聞きします。
確かにそう。間違いではありません。
多肉植物を上手に育てる条件として、太陽の光と風があること。
でも室内で育てると、紅葉するには必須条件な太陽の光を十分に浴びることができずに緑のまま徒長してしまったり、当然室内では風に当たることもないため、蒸れに弱い多肉植物は病気になったり根腐れしてしまう。
そういった理由から、室内での育成は向いていないと言われてしまうのでしょう。
でも、我が家の多肉達は、蒸れることも徒長することも少なく、日々色づきを増して可愛い姿に変身真っ只中でございます!
ある日、無知なくせに勢いで培養土に植え替えたせいで、葉が長くのびのびになってしまった多肉達でさえ、綺麗な紅葉を見せ始めてくれました。(さらに葉は長く伸びてしまいましたが・・・)
それはなぜか。答えは簡単。
多肉植物を室内で育成するデメリットを一つ一つ潰していけばいいだけなのです。
そうすれば、室内であろうと多肉は可愛く育てることができます!
では、冬に多肉植物を室内で可愛く育てる為に、私が気をつけている3つの事をご紹介していきます。
多肉を始めたばかりで初めて室内で冬を迎える初心者様の、一つでも参考になれば幸いです。
冬のお水やりは【超】控えめに。
お水やりは控えめ。
大事なのでもう一度言います。
冬のお水やりは【超・超・控えめ】でいいんです!
・・・って、一体どれ位控えればいいの?
ってことですよね?
観葉植物しか育てなことのない多肉初心者さんにありがちなのが、多肉にお水をやり過ぎてしまうこと。
私も人生で初めて買った多肉植物を、お水のやり過ぎでダメにしてしまいました・・・。
多肉の知識が全くなかった私は、ぷっくりプリプリで薄紫色のかわいいパキフィツムに、3日に1度はお水をたっぷりあげていました。
「元気に育て~」と願いをかけて。
はい、一カ月もしないうちに、ダメになってしまったのは言うまでもありません。
冬の室内多肉のお水やりは、使用している土によっても頻度は変わりますが、一見表面が乾いていても、実は土の中は1週間たってもまだ湿っていることもあります。
だから、最低1週間はお水やりを控えても大丈夫。
いやむしろ、室内多肉植物のお水やり、冬は最低1週間は間隔を空けちゃってください!
ちなみに我が家の場合、2号~2.5号の小さめ鉢は、鹿沼土オンリーでも培養土入りでも1週間に一度しかお水をあげていません。(曇りの日が続く場合はもっと間隔をあけます。)
高さ8センチのプラ鉢多肉の場合、冬は2~3週間以上間隔をあけています。
真冬でまったく太陽が出ない月は、余裕で1か月はお水をあげません。(あくまで我が家の場合です)
「多肉ちゃんお水もらえなくて可哀想」と思ったそこのあなた!
ノンノンノン☝。
もともと乾燥地帯に生息している多肉植物は、この位のお水やりでちょうどいいのかもしれません。(あくまで冬季のお話ですよ?)
ただでさえ日照時間が少ない冬、たくさんお水をあげると室内の多肉植物は
ひょろひょろに徒長します!
種類によってはそのまま蒸れてダメになってしまうことも。
気を付けて!!
できるだけ日当たりの良い窓の近くで育てる。
これは多肉を紅葉させるために一番大事な事です。
とにかく多肉植物は太陽の光をたくさん浴びないと紅葉してくれません。
そして、四六時中同じ向きで位置を変えずにいると、多肉は窓側に向かってだんだん傾いてきてしまいます。
定期的に向きを変えて、均等に太陽の光を当てることもお忘れなく。
春・夏・秋と、窓辺でたくさんの太陽の光を浴び続けた多肉達は、寒さがましてくると、だんだんと紅葉し始めます。
確かに、お外の多肉達に比べれば、紅葉を始める時期は遅くゆっくりかもしれません。
が、室内多肉だって、確実に美しく紅葉してくれます。あきらめないで!
冬だって風は大事。
夏、気温が50度近くなる窓辺は、サーキュレーターがなければ高温障害や葉焼けで傷んでしまいます。
人間にとって真夏の窓辺の太陽の光は、皮膚がジリジリと焼けるようで痛いくらい強いのですが、サーキュレーターで風を送ってあげれば蒸れることも焼けることもない多肉って不思議です。
真夏に比べて冬は温度も低いしお水やりも控えてるし、風なんて必要ないんじゃないのー?なんて思うかもしれません。
確かに冬は気温も低く、晴れた日より曇りの日や、雪が降って太陽が隠れている日の方が多くなる地域もあるかもしれません。
お水やりも頻度が減るので蒸れる心配もありませんしね。
でもそんな冬でも油断はできません。
曇りの日が続き、急に晴れ間が出る日もあるのが冬の天気。
いままでずっと曇りがちでお水も控えていたのに、急に陽が射してくると、冬でも窓辺の多肉は葉焼けしてしまう可能性もあったりなかったり・・・。
なので、弱くてもいいので、冬でもサーキュレーターはセットしていて損はありません。
天気予報を見て、一日曇りの日だったら無くても大丈夫。
心配な場合、サーキュレーターとスマホアプリを連動させて、お出かけ中でも「あ!太陽が出てきた!」と思ったら、アプリからサーキュレーターの電源をオン。なんてこともできるので、導入してみるのもいいですね。
ちなみに私はこのアプリで毎日同じ時間にサーキュレーターのオンオフを自動設定しています。
とっても便利なのでオススメですよ!
温度差。
そして最後は温度差。
あれ?ひとつ多くない?
って思ったあなた。
ちっちっち。☝細かいことは気にしな~い。
一日中暖房ぬくぬくの暖かいお部屋で多肉を育てていては、なかなか紅葉はしてくれないかもしれまん。
ちなみにこちら、我が家の窓辺の温度差グラフです。
ふり幅が激しいですね。
Max26.2度となっていますが、私のミステイクで窓際でも日陰になる位置に温度計を置いてしまっていました。
窓際の最高温度は11月中旬で36度です。
最低温度は7度。
やっぱり11月とはいえ、昼間はサーキュレーターがないと不安です。
ちなみにこれも、「冬だって風は大事」の項目でご紹介したアプリと連動している温度計です。
外出中でも「今、窓辺の温度は何度になってるかな?」なんてすぐ確認ができるし、
この温度計で”27度以上になったらサーキュレーターのスイッチをオン”なんてこともできるんです!
このアプリを使うようになって、真夏に(窓際多肉達、蒸れたり葉焼けしてないかな?)なんて心配も減りました。
これでわかることは、室内で気温があまり低くならなくても、最高温度と最低温度の温度差があれば、多肉植物は紅葉してくれます。
もう一度言っときましょうか。温度差があれば室内でも多肉は紅葉します。
あきらめないで。
という事で、私なりの室内で多肉を育てる3つの大事な事プラスアルファをご紹介してみました。
それでも、「紅葉しない!」という方のために、次回は禁じ手をご紹介いたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント